筋トレは1セット入魂。さらには、1レップ入魂
筋トレの1セット入魂
筋トレは、ただ漫然とバーベルやダンベルを持ち上げているだけではいけません。
ターゲットの部位に正確に効くように、集中して行う必要があります。
今からやる1セットに全身全霊をかける。他のことは考えない。次のセットのことも、筋トレの後の予定も、普段の心配事もすべて一旦忘れて、今からやる1セットだけにすべてをかける。
正に、1セット入魂でやります。
さらには、1レップ入魂
そしてセットが始まれば、五感すべてを総動員します。
1レップ目が始まれば、
・フォームは正しいか。
・バーベルの握り幅は正しいか。
・肩甲骨を寄せているか。
・バーベルの軌道は正しいか。
・上げ下げを急いでいないか、ゆっくり過ぎてもいないか。
・スクワットではきちんと深くまで沈み込んでいるか。
・腹圧はしっかりかかっているか。
・背中は猫背になっていないか。
1レップでバーベルやダンベルを上げ下げするのに、5秒~10秒。
このたった5秒~10秒でも、このように、筋トレの今やっている種目の、あらゆる注意点に、気を配ります。
秒単位の短い時間でこれだけ多くの意識を集中する。
究極の集中、1レップ入魂です。
経験談
私は昔、テニスをやっていました。初めはなかなか伸びませんでしたが、「一球入魂」を意識するようになってから、グングンと強くなった経験があります。
飛んできたボールをただ漫然と打ち返すのではありません。一球ごとにテーマを決めます。
予め打つ方向を決めておく。ボールが来たら、決めておいた方向に打つために、自分の体の開きを素早くかつ丁寧に調整する。ボールを良く見て、慎重ながらも、自信を持って大胆にラケットを振り切る。その一発で、そのポイントを決めるつもりで。
テニスの練習では1日で何百球も何千球も打ちます。一球当たりにかける情熱が強ければ強いほど、その日の練習成果は見違えるものになります。
筋トレも同じです。
例えば、筋トレBIG3で、1種目当たり10レップ5セットする場合、10レップ×5セット×3種目=150レップです。
重いバーベルを150回も挙げるのですから、1レップ当たりの情熱が強ければ強いほど、その日の筋トレの成果は見違えるものになります。