アームロックコラム
アームロック、武道系の方は腕がらみと呼びますね。こだわりのある方(?)だと「アームロックやない、腕がらみや」と言います。(^^)
ところでこのアームロックなど腕系の関節技について、防ぐ側はたいてい自分の腕を体に密着させておくと防げるわけですが、ブラジリアン柔術や柔道などの道着系と、総合やグラップリングなどの道着なし系ではちょっと事情が違ってきます。
道着ありなしの観点で、自分の腕を体に密着させる方法が変わってくるのです。自分の腕を体に密着させるにはまず脇を締めることが一番大切ですが、その次に手をどう使うかです。
道着なしだとクラッチが基本でしょう。しかし道着ありだと、自分の道着を握ることができます。なので、クラッチより滑りません。また、右手で左襟、左手で右襟を握る形で腕をクロスさせられる分、体への密着度が高いです。"この点では"、防ぐ側は道着がある方が有利です。
しかし同時に、相手に腕をつかまれたときに滑らないので、振りほどきにくい弱点もあります。道着なしだと手首をつかまれても汗で滑って結構簡単に振りほどけたりします。なので、ポイントによって有利不利が異なり、トータルでは道着ありなしでどちらが有利と言うのはありませんね。