技は、形より意味
格闘技道場では、技を習います。パンチ、キック、絞め技、関節技、・・・。
技を習うときにその形を実技を交えながら教えてもらいます。例えば、サイドから押さえ込んだ状態から腕を相手の首の後ろにまわして・・・という具合に。そしてその技を会員同士ペアになって掛け合います。説明してもらった形を思い出しながら、反復してその形を覚えていくのです。
初めはそれで構いません。でも回数を重ねるごとにだんだんその技の本当の意味が分かってきます。なぜ腕をこの角度にするのか、なぜ体をこっち向きにしながら回るのか、など。初めは形だけで覚えていくのですが、その技の本当の意味が分かってきたときが、その技を習得したときとなります。
こうなると、反復練習のときの「掛けさせてもらう」簡単な条件でなくても、掛けられるようになります。相手が抵抗していてもかけられるようになります。そしてスパーリングや試合の中でも実際にその技ができるようになります。
少々技の持っていき方が不細工でも、ポイントさえ押さえていればちゃんと極まるのです。これが、技は形より意味です。
ヘンな体勢からでもキュッと極められたときはとても気持ちがいいもんです。